大学教員として生きる道

著者は40歳代の都内中堅私大の准教授です。大学教員になるまでの経緯、日常の出来事などを記録します。

大学経営からみた非常勤講師が増えることの問題点

大学教員の半数は非常勤,常勤の4分の1が期限付きであることがニュースになっていた.確かに衝撃的でこのような記事がアップされると大学教員を目指す人が益々減ってしまうのではないかと危惧される. ただし,この記事で気になったのは非常勤の人数の数え…

学会賞を受賞したこと

久々に学会賞を受賞することができた.6年ぶりということになる.筆頭発表者としての受賞は今回で生涯2回目であった. 中には何度も受賞される先生もいるが,40歳を過ぎても未だ2回目,しかも国内のみというのは研究者としては3流かもしれない.それで…

大学教員の確定申告を考える

本務校以外からの収入が20万円以上ある場合は確定申告が必要である. 国税庁のHPに「給与所得者でも確定申告が必要な人」の条件として法令で定められている.詳細を知りたい方は下記を参照.(平成29年4月現在法令等) No.1900 給与所得者で確定申告が必要な…

人生に影響した書籍

40歳を過ぎて,平均寿命(男性80.98歳,2016年)の半分が終わったと感じ,おそらく残りの40年の方があっという間に過ぎるであろうと思うと,人生でやり残したことがないように日々充実させていきたいものだと思う. しかしながら,人生は短すぎてあれもこれ…

今まで読んだ自己啓発本は役に立っているのか?

大学卒業後から20年近く経ったが,これまで数々の自己啓発本を読んできたと自負している.自己啓発本を読んではやる気になり,一定期間が過ぎるとその内容が記憶から薄れて行き,数か月経過しては別の自己啓発本を読んでやる気になり・・・ということを何…

新しいことを習慣にするためには

人生を成功させるための重要な要素に継続があると思う. 何事も継続によって成就するということは疑いもない事実だ. 例えば「英会話」,「料理の腕前」,「引き締まった身体」など特別な能力を持っていなくても,継続することで手に入れられると思う. しか…

目標設定

2018年もスタートして早いもので既に半月が経過した. 私は新年のルーティンとして,この1年の目標を立てて紙に書いて,毎日見えるところに掲示している. 今年の目標は,国際学会2つ発表,国内学会3つ発表,論文3本,その他研究推進,学内貢献などであ…

論文の査読(国内誌)、パートⅡ

以前、論文の査読について下記の投稿を行なった。 今回はそのパートⅡ shiranaitoson.hatenadiary.com ここ数年、査読を引き受けるようになって感じるのは、どうも年間のサイクルで査読をする機会が多いのは年末のようだ。何故、年末が多いのかは幾つかの理由…

研究はやっぱり楽しい!

久しぶりに実験をした. 大学にいると教育や事務仕事にかける時間が多くなり,思うように実験が捗らないが,私は年に数回は研究を進めるためのデータ取集を行っている. 私はヒトを対象とした研究を行っているので,研究のヒントは常に人にある.実験をする…

任期付き助教について

任期付き助教であった時に,旧友になんの仕事しているの?と聞かれ「今,にんきつき助教だよ」というと,人気がある教員なんだね・・・と言われ,いやいや「人気があるのではなく,任期があるのだよ.」と言って笑い話になったことがある. さてこの任期付き…

大学教員の仕事内容

学生時代の旧友などと世間話をした際に,大学って休みも多いし,授業やって学生と楽しそうにして給与もらっていいねっと,冗談交じりに言われることがある. そんな時私は,「まあ,比較的自由時間もあるしいい仕事だよ.」と言った後,「そうは言うものの少…

任期付教員の更新について

昨今,大学教員はたとえ教授であっても任期制で雇われているケースもある. 幸い私は任期のない准教授として雇われているが,同じ職場には任期制の助教,臨時職員,研究員,非常勤など様々な立場の人が協力して仕事をしている. もちろん,色々な立場があっ…

既存の価値観にとらわれるな!!

研究をするものにとって,オリジナリティは重要なキーワードだ. オリジナリティとは,ウィキペディアによると独創性,独自のものと記載されて,複写、複製の対義語として紹介されている. 研究の重要な視点は,今まで誰も思いつかなかったこと,経験したこ…

急に舞い込んできたTV取材

今日,たまたまちょっと変わった仕事が舞い込んできた. 私が関わっている研究分野で,TVの取材をしたいということであった. こういう仕事は急に舞い込んでくる.初めに連絡があってから,3日後にTV撮影という超タイトな感じであったが,色々な関係もあり…

大学教員が裁量労働制で働く理由

大学教員の土日にはやるべきことがいっぱいある。何があるかというと、まずは学会、研究会など他大学の先生方と集まる会は土日が多い。そして、一般向けの講演会や入試、オープンキャンパスなども土日が多い。 そして、研究活動そのものが大学の授業がない土…

4月1日,科研費 勝負の明暗!

大学に勤める研究者にとって,数年に1回の4月1日は勝負の明暗がはっきりする日だ。 昨年度の秋に申請した科研費の採択結果がわかる日だ。 小中学生の通信簿のような意味もあるし,この先数年間の見通しが立つかどうかの目安となる。 私は大学教員になって,…

研究会での発表

とある研究会で発表するために沖縄へ来た.学会や研究会に参加するとで得ることが沢山ある.今回,同じ領域の先生と交流することで自身の研究を進めるために大変有用であったと感じることができた.研究会に参加する意義を振り返ってみた. 1.最新の研究や…

時間は作るもの

いつも時間に追われているような感覚になる人はいないだろうか? 私の回りにもそのような人を良く見るし、かつての私がそうであった。 担当しなければならない授業コマ数が多く、校務に追われて、一体、いつ研究をする時間があるのだろうかと愚痴をこぼして…

チャレンジする勇気とやめる勇気

1.何かを成すためには何かをあきらめる必要がある. 2.どんなことにも挑戦する勇気が必要. この対立する2つの事象,どちらが正しいのか,いつも考えながら行動している. 基本的なスタンスとして,何かにチャレンジして無駄になることはないという信条…

英語の論文をパブリッシュする意義

先日、モスクワのとある企業の研究者からメールが来ているのに気づいた。 どうやら、私の論文を読んで内容に興味を持ったらしい。 今や世界は小さいもので、英語で論文を書けば世界中の何処からでも、ネットを通じて論文にアクセスして読むことができ、更に…

やっと終わったセンター試験

やっと終わった〜という達成感は受験生だけでなく、試験を運営している大学教職員も同じように感じている事と思う。昨日、今日はセンター試験の試験監督を担当した。この数年、毎年のルーティン業務となっている。 受験生の皆さんには、日頃の学習成果を発揮…

修士論文の審査

修士論文の審査を委嘱されている. 修士は頑張ったで賞,博士はそれに見合う内容と質が求められるという話を聞いたことがあるが,頑張ったで賞である修士の学位を修得する上で一番大切なことは何であるかを考えてみる. 文部科学省の大学院設置基準第三条に…

大学教員は事務仕事をすべきなのか?

少し挑戦的な見出しをつけてみた. 大学教員は事務仕事をすべきかどうか?という疑問だが,おそらく,国内のほとんどの大学において事務仕事はしたうえで,研究活動,教育活動をすべきだという回答が返ってくるのは間違いないだろう.だがしかし,本当にそれ…

大学教員の冬休み

新年あけましておめでとうございます.このブログに目を通していただいた皆様に感謝申し上げます.ほとんど独り言に近い内容ですが,何らか役立つことがあれば幸いです.今年も月に数回は更新しますのでどうぞよろしくお願いいたします. さて本日の話題は大…

論文の査読

大学院生時代の苦い思い出がある.それは,初めて学術雑誌に論文を投稿した時のことだ. 投稿するまでに研究室の指導教員に投稿OKの返事をもらう必要があるのだが,相当の時間がかかった.指導教員のOKが出た後,投稿した後も査読結果が思わしくなくギリギリ…

出張先のホテルについて

大学教員は裁量労働制なので決まった時間に同じ研究室内で時間を過ごす必要はない。学内にいることもあれば、国内外に出張して研究の打ち合わせをしたり、学会に参加したり、講演会を頼まれたりすることもある。場合によっては授業を休講にしても学外で仕事…

英語力を鍛える

英語力の鍛え方を経験を交えて解説しました.

国際学会に参加する意義

先日,国際学会に参加してきた. 学会に参加した目的は,1)自身の研究発表を行う,2)世界の新しい情報を得る,3)国内外の専門家との交流,4)訪れた国の風土に触れる,などであった. 私は今までに国際学会で何度か発表してきたが,自分で言うのもあれだ…

図書館を利用せよ!

研究や勉強が進まなかったら図書館へ行こう. 私は以前勤めていた大学で図書委員を行っていた. 大学の教員が図書委員で何をするかって,それはもう図書館の運営そのもので,どうやって学生を図書館に来させるか,どうやって図書の貸し出し冊数を増やすのか…

研究者の実力は論文の本数? それとも論文の内容?

大学教員を目指す大学院生,PDにとって論文の本数はとても重要だ. 博士号を取得するために,学術雑誌へのアクセプトが条件になっているケースもあるし,最近は,英語論文でのアクセプト2~3本が博士号の条件になっている大学もある.したがって,博士号を…