大学教員として生きる道

著者は40歳代の都内中堅私大の准教授です。大学教員になるまでの経緯、日常の出来事などを記録します。

大学教員の給与について

大学教授は人気職業の一つであるようで,その理由の一つに社会的地位や給与水準が安定していることもあるのだろう.

朝日新聞社出版の大学ランキングに各大学の教授,准教授,助教の実際の給与が掲示されているので,ある意味まる裸状態といえる.

 

私の場合,だいたいですが年収ベースで

会社員時代(500~650万円)

修士・博士時代(200~400万円)

助教時代(600~750万円)

准教授 (800万円~     )

のキャリアで,国立・私立を含め大学は5か所経験したので,職階だけではなく大学間の差や私立と国立の研究環境,給与水準の違いなどを肌で感じてきた.教授になれば,もう少し給与水準が上がるのだろうが,教授になるまでが大変.最近は准教授,教授でも任期制の大学も多くキャリアの途中で職を失うリスクも高い.

 

確かに教授の給与水準は一般企業に比べて高い方かもしれない.だがしかし,よく考えてもらいたい.新卒で大学教員になる人はいないので,博士修了を最短で終えたあと就職したとしても27~28歳は過ぎるであろう.修士修了後に就職できる場合もあるだろうが,次の職にありつけなかったり,就職できたとしても昇進が遅れるだろう.修士・博士課程の学生時代は授業料を大学に収める必要があるので借金も抱えることになるかもしれない.これらの理由から大学教授になろうと思う人は給与水準を職業選択の優先順位に置かない方が賢明だ.

 

私が大学教員になる上で最も向いていると思うタイプは,

1)まず学問・研究が好きであること,

2)教えることに生きがいを感じることができること,

3)自分のことより他人のことを優先順位を高くして考えられること,

である.そしてあまり見返りを求めないことも大切だと思う.つまり,やってもやらなくても,それほど待遇がよくなったり評価されたりすることは少ない仕事が多い.なので仕事をすること自体にやりがいを感じることができる人が大学教員に向いていると思う.だが,人って不思議でそのようにやっても評価されない仕事を積み重ねていると自然と周りから評価されるような人物になっていると感じる.なかなか難しいのだが,業績カウントはリクアイアメントで業績だけでは,大学教員の仕事は評価しにくく,給与に反映させることは難しいと感じる今日この頃である.