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大学教員として生きる道

著者は40歳代の都内中堅私大の准教授です。大学教員になるまでの経緯、日常の出来事などを記録します。

科研費の季節

 

研究費の確保は大学に勤める研究者にとって生命線だ。

 

学内の研究費でも十分に研究を進められるという場合もあるだろうが,多くの教員がもう少し予算があればあんなことも,こんな事も出来るのにと感じるであろう.

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科研費は研究者の自由な発想に基づいた計画で利用出来る最も適した予算だと思う.若手研究者の登竜門として,スタート支援や若手研究Bは20〜30歳代の大学教員にとって最も獲得しやすい予算だろう.採択率は25〜30%程度なので3〜4人に1人は採択されることになる.

 

斯く言う私は過去に科研費3回採択されたが,3回不採択があった.なので特別に優れた研究者でもなければ,ダメな研究者でもないごく平凡な感じだろう.以前の職場の上長は,30年間科研費が途切れた事がないと仰る強者であったが,やはり研究業績も半端ではなかった.

 

少ない経験ながら採択された時と不採択の時の申請書の違いを自分なりに解釈してみた.

採択時

1. 優れた斬新なアイデアに基づいていた.

2. 研究計画が過去の自分の研究の延長線上にあった.

3. 身分相応の研究計画(研究種目)であった.

4. 研究業績がそれなりにあった.

5. 自分の強み(専門性)と合致していた.

不採択時

1. アイデアが2番煎じ

2. 過去の自分の研究との継続性が乏しかった.

3. 研究種目を背伸びして選択していた.

4. 研究業績が乏しかった.

5. 日本,世界で唯一無二ではなく,自分が強みとする内容から少し外れていた.

 

 研究のアイデアは常にその事を考えていて,ふとした拍子に別の場面で訪れる事がある.その時に実現性を考え,ある程度の計画が立てられるかが勝負だ.残り少ない時間をどう埋められるか,色々と考えて悩んでみたいと思う.