大学教員として生きる道

著者は40歳代の都内中堅私大の准教授です。大学教員になるまでの経緯、日常の出来事などを記録します。

任期付教員の更新について

昨今,大学教員はたとえ教授であっても任期制で雇われているケースもある.

幸い私は任期のない准教授として雇われているが,同じ職場には任期制の助教,臨時職員,研究員,非常勤など様々な立場の人が協力して仕事をしている.

 

もちろん,色々な立場があって個々人によって様々な働き方があることは良いのだが,時と場合によっては同じ仕事をしているのに立場が異なることや,場合によっては職階が上であるにもかかわらずロクに仕事もしない・・・など,嘲笑,揶揄,嫉妬など複雑な感情を無意識または意識的に持つ場合もある.

 

任期制の場合,3年更新最大5年まで,だとか5年更新再雇用ありとか様々な条件が付く.

 

そこで,教員の力量を平等に評価しようとした時に利用されるのが研究業績であったり,教育歴,社会活動などであったりする.しかし,あまりにも露骨にこれらが教員の評価指標に使われると「研究を何のためにするかという」根源的な問いに対する答えが,「任期を更新するために」とか,「職階を上げるために」とか本来の目的から外れたところに研究目的が置かれるので,それも危険である.

 

しかしながら,一定の研究能力,教育力を有することは大学教員として仕事をしていくために必須の能力だ.若手の任期付教員の中には,教育歴がまったくなくその職に就いているものもいれば,逆に研究歴が全くなくその職に就いているものもいる.それらの教員に対して教育をしていくことも,組織としては必要なことだ.私自身も30歳代前半で大学に就職した際には教育歴が全くない状況から,少しずつ経験を積ませていただく機会を得てきた.

一方では,博士の学位を取得して何年も経過しているが,教育・研究の職に就けない者もいる.平等に評価することは難しいが,任期更新のための最低限の研究業績のリクワイアメントをクリアできない教員は若手の優秀な方にその職を譲ったほうが良いだろうと感じる今日この頃である.